創業から約70年後の平成初め頃より、抜本的な酒質改善の必要性を感じ始めました。
より良い酒を造るためにはより良い水が必要と考え、良水を探し求める日々。
平成3年、創業の地から10kmほど離れた金井地区で、蔵の転機となる水に出会いました。
そこはかつて「勇駒」という銘酒を造っていましたが、後継者がおらず廃業した蔵の跡地。
それは、硬度1.8の清らかな軟水でした。
この水を使えば酒が必ず良くなると確信し、平成5年にその地へ蔵を丸ごと移転。
以来、この清冽な地下水を仕込み水として使い続け、加藤酒造店の酒の個性が形成されました。