思い

佐渡の豊かな自然の恵みのもとで醸され、佐渡特有の文化の中、佐渡の人々によって飲まれ続けてきた加藤酒造店の酒。
当たり前のことのようですが、この当たり前にこそ感謝し、大切にしていきたいと考えています。
量産や宣伝のための投資は控えめに、ただひたすら"良い酒"のために心血を注ぐ、「質実な佐渡の地酒」が私たちの目指すかたちです。

全量佐渡産米での酒造り
”米から手掛ける酒造り”をテーマに、佐渡島内の農家の方々と共に酒米作りに取り組んでいます。
佐渡の農業と共にこれからも歩み続けようという思いから、加藤酒造店で使用する原料米は全て佐渡産に統一しました。
朱鷺が暮らす佐渡の、多様で豊かな自然が未来にわたり続いていくことを願い、無農薬栽培や自然栽培での酒米作りにも挑戦しています。

良水を求めて辿り着いた仕込水
創業から約70年後の平成初め頃より、抜本的な酒質改善の必要性を感じ始めました。
より良い酒を造るためにはより良い水が必要と考え、良水を探し求める日々。
平成3年、創業の地から10kmほど離れた金井地区で、蔵の転機となる水に出会いました。
そこはかつて「勇駒」という銘酒を造っていましたが、後継者がおらず廃業した蔵の跡地。
それは、硬度1.8の清らかな軟水でした。
この水を使えば酒が必ず良くなると確信し、平成5年にその地へ蔵を丸ごと移転。
以来、この清冽な地下水を仕込み水として使い続け、加藤酒造店の酒の個性が形成されました。
